題無しで台無し

 isbn:4102900292

 2000年10月出版ですが、そんなに古臭い感じはしません。首相が橋本氏だったりしますが。そんなことは実は瑣末事。私の一番の関心はなぜ日本の改革は進まないか、ということです。
 おそらく、その答えのひとつが「行政立法」だと思います。要は官僚が法案を作る、ということです。自分に不利になる法律など作るわけがありません。行政立法がある限り、官僚天下は安泰といったところでしょうか。
 問題の核心は、政治家が法案を作らないことだと思います。行政立法は法案の実に9割を占めているとか。これでは政治屋といわれても仕方ありません。
 本来官僚が大臣に反発することはかなり不思議なことです。官僚=役人は行政における事務を履行することがその存在意義です。その彼らが国会の代表と言える総理大臣によって任命された国務大臣に反発すると言うことは、国民に反発するとほぼ同意です。いくら役人も税金を払っているといってもその権利行使の機会は皆平等であるはず。すなわち選挙によってです。
 マスコミは本当ならばこのことをもっと問題にすべきだったと思います。というより、こんなネタでは新聞が売れないと言うならばむしろこのネタの新聞を買わない人は民度が低いと言われても仕方ないと思います。そういう私は新聞なんて読みません。たいした事書いていないと思いますから。思想の自由ブラボー。